アーロンチェア リマスタードを一年間使ってみた

出典:ハーマンミラー

説明不要の超有名オフィスチェア「アーロンチェア」
今回は昨年5月に購入したそのリニューアル版「リマスタード」のおはなし。

アーロンチェア リマスタード

こいつは米国ハーマンミラー社が1994年に発売し、
瞬く間に世界中で大ヒット。メッシュ生地の採用、前傾姿勢のサポートなど
革新的な機能と外見によりMoMAの永久コレクション選定グッドデザイン賞
ロングライフデザイン賞などを受賞した逸品である。
このアーロンチェアが2017年にパーツの一つからリマスターされたのが
アーロンチェア リマスタード」である。

私がアーロンチェアを選んだ理由

頸椎ヘルニア

この椅子がデビューした当時から、「いつかはゲットしてやるぜ」という憧れはあったものの
いかんせん20代の若造に10万オーバーの椅子は敷居が高く。まあいずれと思いつつ幾年月、
ついに購入する機会というか必要が迫られてきた。
以前はPC作業に同じハーマンミラー社の「イームズ シェルチェア」を使ってきた。
使っていた安いデスクチェア壊れたときに仕方なしにこいつで代用していたのだが
慣れてしまって数年間PC作業のお供としてきた。
が、しかし長年の悪い姿勢でのデスクワークに身体が耐えきれられず、
頚椎のヘルニアになってしまった。頚椎の軟骨が変形し、腕の神経を刺激し始めたのだ、
軽度のヘルニアだったがこのままだと悪化していくのは明白。
これはいけない。常にではないが左腕に痺れがくるようになってしまった。
(※補足、これは私の使い方及び姿勢の悪さが原因であって、シェルチェア自体はとっても素晴らしく、素敵な椅子です。
いずれコイツの振り返りもしてみたい。)

いざ、理想のチェア探しへ

というわけで環境改善のために色々調べてみる。
ちょいとマシな数万の椅子でいいやと最初は思っていたが、椅子選びは大事、
失敗はしたくない。悩みすぎて1年位経過していた。
そしてやっと検討の俎上に上がってきたのが以下の3種

  1. オカムラ コンテッサ
  2. ハーマンミラー エンボディチェア
  3. ハーマンミラー アーロンチェア

出典:株式会社オカムラ

コンテッサも評判の高いオフィスチェア。
デザインがイタリアのカーデザイナーの巨匠、
ジウジアーロ率いるイタルデザインというのもポイントが高い。
メッシュ素材なのもグッド。試座してみた感触も悪くない。
だが背面のデザインが好みではなかったことが尾を引き、選定から遠のいた。


出典:ハーマンミラー

次にハーマンミラーのエンボディチェア
背面のゴツゴツ感など超好み。試座の結果も悪くなく、最後まで悩んだ椅子である。
だがメッシュ生地の椅子が欲しかったのと、
ギミックを色々触ってみて、なんとなくその挙動に不安を覚えた。
壊れちゃうんじゃなかろうかって感じが座面の伸縮とか試しているうちに感じた。
あくまで個人的な感想なので実際の耐久性はわからないが、
ネットでもちょくちょく肘掛けが壊れたなどと目にした。
断腸の思いでパス。

出典:ハーマンミラー

最後にアーロンチェア。
デビュー当時から仄かな憧れがあって少々贔屓目で観ていた部分もあったがそれでも
試座した際の印象は一番。なにより前傾姿勢のサポートはこいつだけだ。
メッシュの耐久性は折り紙付きだし、以前の見知ってるアーロンチェアではなくリマスタード。
興味津々である。

そしてリマスタード購入

以上の脳内会議と都内某高級家具店での複数回の試座を経て、
ついにアーロンチェアリマスタードを購入するに至る。
秋には消費税増税が待っていることも購入の後押しとなった。
20万オーバーだが悔いはない。吟味は尽くした。
私が購入したのはグラファイト色のBタイプ。キャスターはDC1キャスター
もういっそのことポリッシュ仕上げの最上級にしようかとも思ったが、
約5万円高くなるメリットが見た目だけなので却下。

アーロンチェア リマスタードの良かったところ

やはり一番に挙げたいのはメッシュ素材の通気性とメンテナンス性の良さであろうか。
メッシュの張り方なども場所によって使い分けてて理想に近いフィット感を実現する。
前傾姿勢サポートもPC作業していてとても使い心地の良い機能である。
要注意なのだが、この椅子は背もたれにピッタリと
背中がつくように、深く腰掛けることが大前提
浅く座ってるとスゴく心地が悪い。姿勢正しく座ったときの心地よさは追随を許さない。
(個人の感想ですが)
長時間座った際の疲労も段違いに軽減された。
従って患ってたヘルニアに対しても自然と良姿勢でいられるためいい効果が望める。

アーロンチェア リマスタードの悪かったところ

上記にある「姿勢良く座ることでのポテンシャル」
裏を返せばそれ以外はどうなのという事になる。
ダラーッと映画観てたいような時、リラックス状態の椅子としては勝手が悪いと思う。
ヘッドレストも標準装備していない。まあ腰深く掛けて
リクライニングすればくつろげるのは間違いないのだが、
そういう体勢で真価を発揮するのはまた別の椅子であろう。
エンボディチェアとかのが絶対いいはずだ。
以前のアーロンチェアとは同じグラファイトでも色が違う
リマスタードは全体的にグレーが強い。ここは以前の色のほうが好み。
けっこう複雑な形状、パーツが入り組んでるので掃除が大変なところ。

1年つかってみた


気がつくと、この椅子を使いだしておおよそ1年が経過していた。
椅子自体に不具合は無し。ガタや軋みなども皆無。
メッシュの張りもそのまま。頑丈なものである。
一方私はというと、ヘルニアは悪化はしていない
症状の左腕の痺れも最近はなくなった。改善していってるのだろうか。
いずれにしても良いことである。
「正しい姿勢」を強制されてる感は若干否めないが、それでも実際疲労軽減効果は間違いないし、姿勢悪くてなったヘルニアの件もあるし、この姿勢で作業している事は間違いでないのだろう。
ただヘッドレストは欲しかったので、社外品のやつを取り付けた。
椅子というものは合う、合わないは個人差が大きい。用途も大事な要素だろう。実際に試座してみて、自分の使用するシチュエーションを十分に考慮してからの購入をオススメする。

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